こんにちは!カフェスタッフの遠藤です! 少しずつ日も延びて、日中のお日様が暖かくなってきましたね。
牧場の牛たちもヤギのプリンスも、 のんびりとひなたぼっこしながらお昼寝していたりします。 那須の春も、もうすぐです!
そして、冬期休業をいただいていた森林ノ牧場カフェですが… 3月4日(土)10:00より今シーズンもスタートします! どうぞよろしくお願い致します!
カフェ休み中、私たちスタッフはオープンまでの準備やメニュー試作、 普段出来ない場所の掃除をしたり、寒空の下、サンダーをかけたりペンキを塗ったり、 脚立に乗ったり、泥だらけになったり…自社製品の製造の手伝いをしたり! 休み中でもいろいろとやることがたくさんでした。
(さらに…)
在庫切れになっていた「いのちのミートソース」の販売を再開いたします。 どうぞこちらからご注文ください。 いのちのミートソース購入ページ
以前、森林ノ牧場では活躍できなくなった牛を出荷するときには、屠畜場からそのまま市場に流通させてお肉を販売していました。 しかし、ジャージー牛のお肉は赤身で市場での価値が低く、お肉の量も少ないため販売手数料や屠場の利用料などを支払うと売り上げはほとんど残らない、場合によっては赤字でした。 大事に育てて、可愛がって、思い入れのある牛が市場では「お肉としての価値がない」というのは、なんだかなぁ、、、というスッキリしない心境だったのです。 それなら、赤身のお肉として自分たちで販売しよう、とカフェでジャージー牛肉のメニューを提供し始めたのです。
生き物は生きている限り他の生き物の命をいただいて生きています。 それはとっても自然なことです。 思い入れのある牛たちだからこそ、そのいのちをしっかり食べていただきたい。 いのちのミートソースはそんな気持ちで作った商品です。
今回のいのちのミートソースは「もも」という牛のお肉で作りました。
ももは震災後、避難先の牧場で生まれた牛 他の牛に比べて体が小さくすこし弱々しい牛でした。
震災の影響を受け森林ノ牧場は売り上げがなくなり、スタッフもいない状況をみかねて、お隣のゆいまーる那須さんの皆さまが牛の世話を手伝ってくれていました。 弱々しいももをみんな可愛がってくれて、人気者の牛でした。 特によく面倒を見てくれたのがYさん。
Yさんは今でも毎週末に牧場のお手伝いに来てくれるおじさまで、ももが他の牛に負けて餌を食べられないと他の牛をどけて、ももが餌を食べれるようにしてくれてました。 除染をして放牧再開 Yさんと一緒に放牧地を散歩した時にももとツーショットの写真を撮った時のYさんの笑顔と、ももの気持ち良さそうな表情は印象的でした。
先日、ももは出荷されました。 暴れることなく落ち着いた様子でトラックに乗りこみ、Yさんと一緒に見送りました。 一頭一頭に思い入れがある分、経産牛の出荷は感慨深いものです。 けれど、搾乳牛として活躍し、しっかりお乳を出してくれて、途中事故なく無事に出荷できるということは、酪農家にとって嬉しいことです。
ありがとう、もも。 ももは「いのちのミートソース」の他、カフェのメニューで提供されるお肉になります。また、黒磯にあるChusでも森林ノ牧場のジャージー牛のお肉を食べることができます。
僕らはたくさんの命を頂いて生きています。 ももの命が皆様に繋がっていきますように。