ムシの世界はムズカシイ

yabuyanma

 

皆さま初めまして。
森林ノ牛飼い、斎野と申します。

仕事は牛飼いですが、実は私、子供の頃からムシが大好きなんです。
そう、ウシよりもムシの方が、はるかに付き合いが長い。
但し残念なことに、それほど詳しい訳ではありません。
ただ、眺めるのが好きなだけなのです。

もしお時間のある方は、そんな私の思い出話に、ちょっとだけお付き合いください。


あれは確か、中学の頃の夏休みでした。
私の実家は青森県八戸市ですが、そこから父の実家、山形県上山市に帰省した時の、帰り道。
岩手県平泉で、ちょっと休憩。
中尊寺に立ち寄りました。

今では世界文化遺産にも登録された、世界に名だたる名刹。
中学生の知識欲を刺激するには、充分すぎる観光地です。
しかし・・・。
私の興味は、全く別の所にありました。

参道をブンブン飛び回る、大きなトンボ!
黒地に黄色い縞模様。
おお、オニヤンマだ!

八戸では、オニヤンマなんて滅多にお目に掛かれませんでした。
それが、人目も憚らず、目の前を飛び回っているのです。
それはもう、興奮せずにはいられません!

私の目は、すっかりオニヤンマに釘付け。
美しい風景も歴史的建造物も、全く眼中にありませんでした。

以来、私にとって平泉と言えば、オニヤンマ。
金色堂より、オニヤンマです。

そう、それから約35年間、あれはオニヤンマだと、信じて生きてきたのですが。
最近、その記憶を揺るがす大事件が発生しました。

この夏、撮影した大きなトンボ。
私は当然、これがオニヤンマだと信じていたのです。

ところが。

オニヤンマの特徴の1つは、「左右の複眼が頭部中央で僅かに接する」。
あれ? このトンボ、複眼の接触が広い。
と、言うことは・・・誰?

調べてみると、どうやらこれはヤブヤンマと言うらしい。
それじゃあひょっとして、あの日、中尊寺で見たトンボも、ヤブヤンマだったのか?!

私にとって、これは大事件。
興味のない人にとっては、どうでもいい話。

ほら、ムシ好きだけど、ムシに詳しくはない。
私の知識なんて、そんなもの。

でも、懲りません。

今日も仕事の合間にコッソリと、ムシの写真を撮っているのです。
だって、被写体には事欠かないんですから。

搾乳中だって、搾乳場に迷い込んでくるトンボとか、牛舎に巣を張るクモとか。
放牧地を見回りに行けば、カブトムシにクワガタに蝶にバッタに・・・。
作業の合間に、いろんなムシに出会うことが出来るんですよ!

正に牧場は、生き物パラダイス。
この時期は、仕事どころではないんです!

あ・・・。
今日の話は、内緒ですから。
ね。

 

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