牛は肉食動物?

 

皆様こんにちは!
森林ノ牛飼い、斎野です。

私実は、青森県出身です。
北国育ちは寒さに強い、と思われる方が多いと思うのですが・・・。
私は寒さには滅法弱い!

気温が下がると、心も体も活性が低下します。
そして眠くなる。
出来る事なら、これからの季節は冬眠していたい!

なので。
寒さに強い乳牛が、いつも羨ましく見えるのです。

ではなぜ乳牛は寒さに強いのか。
それは、牛の消化吸収の仕組みに関係しています。

牛の胃袋は4つある、という事はご存知でしょうか?
一番目の胃をルーメンと呼び、ここは巨大な発酵タンクになっているんです。
ホルスタインでは、150〜200リットルの容量があるそうです。
ジャージーは小柄ですが、それでも成牛では100リットルくらいあるでしょう。

食べた餌を、大きなルーメン内で微生物の働きにより発酵させる。
その発酵熱で、牛は体温を維持出来る。
だから寒さに強いんですね。

発酵により揮発性脂肪酸と呼ばれるガスを発生させ、牛はこれを胃壁から吸収して栄養源にします。
また、ルーメン内で増殖した微生物は、下部消化器官で消化吸収される。

つまり牛は、食べた餌を微生物に分解させ、最後にはその微生物さえ自分の栄養にしてしまう!
何ともしたたかな消化吸収システムを持っているのです。

牛は草食動物、と分類されています。
口からは草を食べているので、そう解釈される。

しかし実は、牛が消化吸収しているのはルーメン内の微生物(細菌類や原生動物)とその発酵産物。
これ、見方によっては肉食動物と言えるのでは?

 

 

牛飼いは虫飼い、なんて言葉も、以前聞いたことがあります。

外見は草食動物。
体内的には微小な虫たちを栄養源とする、肉食動物。
牛は見掛けによらぬもの・・・。

そんな解釈はまあ、へそ曲がりの屁理屈なのでしょうけれど。

それにしても牛は、何とも不思議なシステムを持っているものです。
長い進化の過程で、自然の中で生き抜くために獲得した仕組みです。

牛って本当に面白い!

さて。
私も体内に発酵タンクが欲しい。
そうすれば、冬だってポカポカ温かい。

100リットルの発酵タンク。
収まるでしょうか?
私のお腹の中に・・・。

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